野に咲く花の名前は知らない

半分は自分用の備忘録です…

違和感

4/24のオリックス対ロッテ(京セラドーム大阪)での白井一行球審と佐々木朗希投手とのひと悶着が話題になっているようです。この一件についてはかなりいろんな意見が飛び交っているようで…。

 

以下はあくまで野球を30年以上見てきたド素人の感じたことです。

  • 白井氏は奇声と高圧的な態度でアンチや変なファンの多い審判ではあるが、判定についてはNPB審判の中では優秀な方である
  • NPBでは三球三振やストレートのフォアボールはなるべく避ける傾向にあり、カウント0-2ではストライクゾーンは狭くなり3-0では広くなることが暗黙の了解としてあるため、問題のシーンであのコースをボール判定することについては特に違和感がない(いわゆるド真ん中ではないため)
  • 白井氏は過去に阪神メッセンジャー投手を退場させたこともあり(当該試合はテレビ観戦していましたがメッセンジャーは確かに相当フラストレーションを溜めていました)、別に佐々木投手に特別高圧的だったわけではない
  • 20歳&18歳の若いバッテリーに対して大人げないという意見は申し訳ないけど全く理解ができない、相手の年齢によって対応を変えることの方が問題であり28年ぶりに完全試合をしたような立派なバッテリーを半人前扱いする方がおかしい

この件については現役選手やOBからも様々な声が上がっています。傾向として面白いのは、"恫喝された"側の被害者と同じ立場のピッチャーから意外なほど白井審判への擁護・同情論が多く上がっていること。そしてロッテに籍を置いていたOBはほぼ全員が白井審判を攻撃(あえてこういう表現を取りますが)していることです。前者はピッチャーがストライクボールの判定に不満を表すことが良くないということを知っているゆえのことでしょうか。後者はぶっちゃけて言うとビジネス色が強いです。

 

メッセンジャーが退場処分を受けた時は阪神ファンだけが騒いでいた記憶があります。ほかの大半のファンはほとんど覚えてすらいないでしょう。正直あの時は不満丸出しの態度だったので阪神ファンながら退場処分も仕方ないと思っていました。それに比べると今回はかなり騒ぎになっています。そこには「日本の至宝となりうる佐々木朗希をたかが1審判が恫喝するとは何事か」という考えが透けて見えます。

「特別な才能を持った人に対しては特別な扱いをされてしかるべき」という考え方に100%不賛成ないわけではないです。しかしそれは試合中になされるべきことではありません。今回の騒動で一番違和感を覚えたのは佐々木投手の態度でもなく白井球審の行動でもなく、白井氏を叩きまくるネット上の空気でした。